愛猫の関節炎治療の新たな可能性
愛猫の様子で、あてはまる行動はありませんか?
- 寝ている時間が長くなった。
- ジャンプできる高さが低くなった。
- おもちゃで遊ばなくなった。
気になる行動の原因は「関節の痛み」かも?
- 関節部分の骨膜や軟骨部分が傷ついたりすると炎症を起こし、歩行が困難な関節炎になります。
幹細胞療法
- 皮下脂肪などに存在する幹細胞を体外で培養し、体に戻してあげることで、失われた組織・臓器の機能の再生をはかる治療法です。
- 幹細胞を投与することで、関節に新たな軟骨や骨膜を形成させ、痛みを和らげたり、炎症を修復させます。
- 病気の根本的な治療で、これまでの痛み止めの薬の長期間継続投与に関連する副作用から解放されます。
期待できること/メリット
- ダメージを受けた患者の細胞や組織を修復したり再生したりします。
- 幹細胞は血液中に投与されると、自ら患部へ遊走します。
- ES細胞やiPS細胞のような万能細胞とは異なり、もともと体に存在する細胞なのでがん化することはありません。
- 薬を飲ませる負担から解放されます。
理解していただきたいこと/デメリット
- 手術や痛み止めの薬などの標準治療で効果のない、あるいは治療の手立てがない病気が対象となります。
- テーラーメイドの培養となるため、時間とコストがかかります。
治療を受けるにあたって
- 幹細胞療法を受けるにあたって、治療方法や考えられる副作用、治療にかかる費用などについて担当の獣医師から詳細な説明を受けてください。
- 幹細胞は血液中に投与されると、自ら患部へ遊走します。
参考文献
Mitani K, Ito Y, Takene Y, Inaba T. Evaluation of the quality of life-enhancing effect of allogeneic feline adipose mesenchymal stem cells in cats with osteoarthritis: A pilot study.
Research in Veterinary Science 182:105470 (2025)
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